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ETS公式練習問題(どんな自信家でも 1回はやった方が良いと思う!) |
ほとんどの人文・社会科学系の大学院博士課程の留学ためにはGeneralテストと呼ばれるテストのみを受ければよく、試験内容はVerbal、Quantitative、Analytical Writingの3つに分けられている(注1)。Verbalは英語のリーディングのテスト、Quantitativeは数的処理のテスト、Analytical Writingはライティングのテストである。TOEFL同様何回でも受けられるが、1回受検するのに日本円にして2万円以上する。
受検は都内の試験会場に設置されたコンピューターの前で行う。終了直後にAW以外の暫定スコアが算出される。これは実際には10日後に出る正式スコアと全く変わらない(らしい)。自分の結果はVerbal160/170(全受検者上位15%以内)、Quantitative166/170(全受検者上位8%以内)、AWは4.0/6(全受検者上位44%以内)(注2)。Verbalは「ネイティブと一緒に受ける試験なので非常に難しい」との噂だったが、そこまで難易度が高いとは感じなかった。逆にQuantitativeは日本からの出願者は「満点狙える」と聞いていたが、見通しが甘かったよう。問題は中学校の数学レベルなのだが、とにかく時間がない。AWは当日の感触は良かったが、ネイティブとノンネイティブの差が顕著に出てしまった結果となった。
周りにもアメリカ留学を考えている社会科学系専攻の友達が数名いるのだが、皆点数は自分と同程度。英語ネイティブのアメリカの学生が英語の読解テスト(Verbal)で日本の学生よりも低いスコアを出す理由がよくわからないが、日本で教育された学生のようにペーパーテストに慣れていないことが一つの要因なのかもしれない(私や私の周りにいる友人は良い意味でも悪い意味でも小さい頃からペーパーテストを受け続けさせられてここまで来ている)。
試験を受けた後に知ったのだが、GREは加点方式なので間違えても点数はマイナスにならないということ。だからわからない問題があったら時間をとりすぎずに適当に答えて次の問題に進み、できるだけすべての問題に回答するのが効率的だといえる。おそらく全問に正解しなくても満点になるのだと思われる。(注3)
MagooshというGREの合格者平均スコアを大学別に推定しているブログをみたところハーバード大の社会学の大学院で合格者平均がVerbal161-165、Quantitativeが152-156とされていたので、GREスコアだけだと自分もトップスクールの合格圏内にはいるということになる(AWについては記載なし)。
ただ、現実はそう甘くはなさそうである。中国の北京大とか韓国のソウル大とかで学部の時から必死で対策してきている人たち(実際に知っている)なら、複数回受検して両者とも満点近い点をとれる。さらに、そもそも米国トップ大学大学院の合否にGREはあまり関係ないという説はよく聞く。GRE は足切り的な意味合いが強いらしい。悪すぎるとダメだが、良すぎても意味がないとのこと。そう考えると、もう私は一定程度の点数をとったので再受験する必要はないはずなのだが、少し気になるのはAWの点数。どのくらいのAWの点が必要なのか(足切りの点)に関する情報は少ない。もう一度2万円を支払って点数を向上させるか悩んでいるので、どなたかAWの一般的な扱われ方を知っている方は教えてください。
博士課程留学はまだ本当にするか、来年からするか、再来年からするか決めてはいないという中途半端な状況だが、とりあえずその他のアピールポイント(研究計画、論文、推薦書)を魅力的にできるように頑張りたいと思う。
(注1)理系留学のためには別にSubjectの試験を受けなければならないこともあるらしい。逆にほんの少し興味があって調べた神学(Theology)の博士課程はGREのスコアを提出する必要がなかった。
(注2)ここ数年でGREのシステムに変更があり、満点が何回か変わっている。2016年6月現在は各セクション170点満点のよう。
(注3)私の個人的な見解です。たぶんあっていますが、この記述により損害を被っても何の責任もとれません。
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