2021年6月9日水曜日

近況0609:博士候補、研究関連、ワクチン、一時帰国

 更新が途絶えてしまっていた。先輩から生存確認メールが来たので、近況を記しておく。


1. 博士候補資格の取得

先月、正式に博士候補の認定を受けることができ、無事に9月から博士5年目に進むことになった。また今月からは博士候補(Ph.D. Candidate)と名乗ることができるようにもなった。あとは博士論文を書くだけである。

2. 研究関連

再々投稿していた論文Aは3rd R&R(修正再々々査読)の返事がきた。Aは投稿してからもうすぐ2年になるのだが、まだまだかかりそうな予感がする。4月に新規投稿した論文Bは1回目のR&R(修正再査読)がきた(投稿してから2ヶ月ととても速かった)。3月に新規投稿した論文Cはまだ査読中のようだ。とりあえずどちらも早く査読対応を済ませたい。

Aは査読期間が長い(投稿から決定まで1.5-2.5年程度)ジャーナルX(米国系)、Bは査読が非常に速い(1年未満)ジャーナルY(欧州系)に投稿している。米国の社会学のアカデミックジョブマーケットでは一応X≧Yという評価になっているというのはよく言われることだが、実際にはそれほど大きく評価は変わらなく、欧州ではむしろY ≧Xらしい。博士後半戦やポスドクのタイムリミットがある時にはXに投稿するインセンティブがかなり低くなる気がした。XとYでクオリティが大きく違うかと言われるとそんなことはない気がしている。

3. ワクチン

前回3月の投稿から数週間後に大統領主導でワクチンの年齢制限の撤廃が早まり、4月末と5月上旬に無事にPfizerの1回目と2回目のワクチンを受けてきた。油断はできないが、安心感はとても高まった。

4.  一時帰国

帰国しなければならない事情があり、5月末から日本に一時帰国をしている。金曜日に隔離が終わり、現在は実家のある関西にいる。今回の帰国に当たっては日本側の対応が厳しくなっており、日本政府指定様式*の陰性証明書を用意することになった。

*厳密にいうと指定様式でなくてもOKらしいのだが、指定様式ではないと航空会社の自主判断で搭乗を拒否される可能性が高いということを航空会社に強く言われたので指定様式を用意した。実際に政府指定様式を持たない者の搭乗拒否日本国籍保有者の日本からの強制送還(!!)という事例も先月は確認されている。これから緩和されるかもしれない。

日本政府の指定する検査方法をとる病院がなかなか見つからず、困った挙句にダメ元でロードアイランド州の保健局にメールをしたところ、素晴らしく柔軟な対応で、私(と一緒に帰国したブラウンの日本人の友人)のために日本政府の求める形式の検査を実施し、陰性証明書類も無料で作成していただけた。日本政府指定様式は日本らしく印章(ハンコ)も求めてくるのだが、ロードアイランド保健局の医者同席で公証人手続きをして、日本政府指定様式に公証人の印を押していただくことで解決した。担当してくださったロードアイランド州の役人さんは日本に興味があるらしく、ハンコ等の日本の文化も好きなようだったのが、救いだった。「なぜ日本はワクチン接種が少ないのに、あんなに感染者数が少ないのか?」という質問を電話越しで聞かれたのだが、うまい答えを見つけられなかった。