2024年8月17日土曜日

近況報告:就職から1年経過、論文、子育てなどなど

最後の投稿から1年以上経過してしまった。自分の身近にいる方々は状況はご存知だと思うのだが、ようやく一息つける状態になったのでブログ再開。


1. 就職

2023年9月1日付で慶應義塾大学SFCの専任講師(Assistant Professor)になった。ちょうど今月末で着任1年目が終わることになる。

誰がどこの公募面接を受けているかがリアルタイムでわかる北米と異なり、日本は就活プロセスに関する情報を公にすることが好まれないのでブログでは書かなかったが、博論が仕上げに入っていた2022年冒頭から公募戦士になり、アメリカ、カナダ、日本の大学でAssistant Professorの面接・ジョブトークをし、最終的に日本に帰国する選択をした。

本所属は大学院政策・メディア研究科で、総合政策学部を兼任している。慶應は基本的には多くの教員が学部所属なのだが、大学院が本所属の教員も存在し、私もその一人だ。私の場合、大学院所属に何か意味があるわけではなく、ちょうど私が採用された時の教員枠の都合で政策・メディア研究科所属ということになっている(らしい。)帰属意識ということでいうと、「SFC所属」というのが一番強く、おそらく同じキャンパスで働く他の多くの先生もそうだと思う。

昨年秋学期は講義2コマ(社会動態論、ポピュレーションダイナミクス)、研究会(ゼミ)2コマ、今年の春学期は講義2.5コマ(総合政策学、社会構造分析、方法論探究)、研究会2コマを担当した。


2. 論文

2022年の8月に投稿し、2023年5月にR&RになったDemographyの論文は無事に2024年6月に2回のR&Rを経て掲載された。割と大改訂のR&Rだったのだが、昨年の6月にUCLAでの歴史アーカイブで資料収集作業をできたことはとても大きかった。

もう一つの論文も2023年の8月にSFからMajor R&Rがきたのだが、こちらは結局、改訂をする時間が取れずに諦めることになってしまった。時間が取れなかった理由は専任講師になって新しい講義の準備や校務に追われていたということもあるのだが、後述する理由が一番大きい...(今、コメントを基に直して、別のところに投稿するために準備中である。)


3. 息子の誕生

今年の3月に子どもが産まれた。ちょうど今週5ヶ月になったところである。着任のドタバタ(講義準備、校務)と、子ども誕生の準備で年初は少し身体に不調をきたしてしまっていて研究は滞ってしまったのだが、一番大事な所属大学の教育と校務は滞りなくこなせて本当に良かった。これには妻や妻の実家のサポートが大きかったので、とてもとても感謝している。

職に就いたこと、子どもが産まれたことで価値観が大きく揺らいでいる。これまで大切にしていたことが大切ではなくなったり、これまでとは全く違った視点でモノゴトが見えてきたりと、誰でも経験することなのだとは思うが、自分の変化に自分自身(の一部)がついていけてない不思議な感覚もする。

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