・日本から送った荷物(箱2つ)が届かない。8/15に東京から船便で送ったものである。3ヶ月経ったので、さすがに痺れを切らして日本へ電話して調べてもらったところ9/26に米に到着しているが、その後の行方がわからないらしい。調査請求をする予定である。専門書がたくさん入っているので紛失となるととても残念である。あないみじきことである。
・コースワークの面白さは人口学>多変量解析>社会学諸分野のサーベイ>古典的社会学理論。多変量解析は教員が数学的な解説も丁寧に加えてくれるのでこれまでふわっとしか理解していなかったことがよりしっかりと定着してくる気がする。Waiveしなくて本当に良かった。
・中間テスト、中間レポートのシーズンが終わり、期末に向けて一直線。中間テスト、中間レポートは一応全て問題なくPassした。社会学の諸分野をサーベイする授業の中間レポートが担当教員に気に入ってもらえたようで、とても肯定的なコメントがしてあり、嬉しかった。一番苦しんだのは古典的社会学理論の中間レポート。それだけで丸三日費やし、他の授業の課題がおろそかになるほどだった。マルクス、デュルケーム、ウェーバーをそれぞれ比較しなければならなかったのだが、英語で彼らを読みこむのにとてもとても時間がかかったからである。今週からはデュボイスという黒人社会学者に突入なのだが、原典が英語で翻訳ではないことや、時代が比較的近いこともあり、とても読みやすくて嬉しい。
・トランプ政権下で与党の下院共和党が大学院生の学費免除を課税対象から外す特別措置の撤廃を検討しているらしく、当該税案が下院を通過してしまった。これが来週以降に上院も通過するとアメリカの高等教育は大打撃を受けることになる。特にアイビーリーグは名目上の学費が高い(年5万ドル前後が学費として計上されて、PhDのほとんど学生は自動的に全額免除される)。これまでは生活費として支給される年3万ドル程度だけが所得とみなされ課税されていたのだが、下院共和党案では所得とみなされる額が8万ドル(=5万+3万)に増えるので、課税額が大幅に増えそうだ。1ドル=100円として計算すると、これまでは年間所得300万円として課税されていたのが、一気に年間所得が800万円あるものとして課税されることになるということだ。上院でなんとか修正されることを願っている。
・所属する教会を探して2ヶ月ほど日曜日ごとにいろいろな教会の礼拝に参加してみた。もちろん、アメリカのキリスト教のことをもっと理解したいという知的欲求も背景にあった。米国聖公会2つ、米国長老教会(PC(USA))、米国合同教会、クエーカーの集会、Non-Denominationalな福音派の教会2つである。ちなみにクエーカーの集会はかなり熱心なクエーカーの大家さん夫婦に誘われて出席した。大家さん夫婦はアメリカ国旗への宣誓は偶像崇拝だと考えているようだった。日本のキリスト教の歴史的文脈では珍しくない考えかもしれないが、アメリカだとかなり珍しいと思われる。さすがクエーカーである。
結局、最近は家から一番近い長老教会に落ち着いている。黒人の牧師先生だからか、黒人の方が多い。またブラウンの教職員・学生も多く、今日は昼食時にブラウンの歴史学の教員が隣の席に座っていた。私はプロテスタントのとある教派の家庭で育ったのだが、多くの若い世代と同じく、祖父・親世代のようには特定の教派への拘りを強くはもっていない(拘りを持ちたいと思うことはあるが、強い理由が見出せない。)。もちろん、自分のパターンと真逆で、Non-Denominationalな教会(特定の教派に拘らない福音派の教会)で信仰をもったが、現在ではかなり明確に改革派神学を支持しているというブラウンの中国人大学院生と仲良くなった。プロテスタントの若い世代が全て教派に拘っていないというわけでもない。
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