学生のレポート採点と自分のレポート提出を完了し、とうとう冬休みに入った。といっても、この休みの間に終わらなせないといけない仕事がまだあるので完全に休むことはできなさそうだが。。。今学期を振り返る。
1. コースワーク
前にも書いたが、今学期は(1) Migration、(2) Spatial Thinking in Social Science、(3) Statistical Methods for Hierarchical and Panel Data、(4) Sociology Paper Writing の4つのコースを履修した。特にSpatial Thinkingのコース(メソッドではなく、サブスタンスのコースだったのが良かった)は強く印象に残ったので、すぐに(=博論に)に空間的視点を取り入れられるかは別として、この分野は開拓して行きたいと思う。
6月に2つ目のプレリム試験を受けなければならない。来学期は1つしかコースを履修しない予定なので、残りは研究とプレリム試験準備に使いたい。
2. 研究
ジャーナルDへ投稿して3週間以上過ぎた。掲載率10%程度のトップジャーナルで、万が一これに載せられたらアメリカのアカデミアでの就職も夢ではなくなる(くらいには掲載されるのが夢なジャーナルである)。これまでDはデスクリジェクト率が20%弱だったらしいのだが、それをさらにupさせていくことを新編集長がTwitterにて示唆していたのでここ数日はメールを見るのが少し怖かった。査読されるまでに辿りつければ、2月下旬ごろに結果が返って来る。致命的なミス等が指摘されずにリジェクトされた場合、3月下旬までにIMRに投稿するつもりである。
ワシントンDCで4月にあるアメリカ人口学会(PAA)は二つ出していたのだが、どちらともポスターで通った(オーラルは落ちた)。フィンランドである社会階層論研究会(RC28)はオーラルで通った。発表内容的にはどちらかというと完成しているPAAの方をオーラルで、新しく始めたRC28の方をポスターでやりたかったので逆の結果になって少し残念。
ここ3年間で学会について思うことは、該当学会参加者に認知されているジャーナルに論文がないとネットワーキングしようと思っても相手にしてもらえないということだ。考えてみれば当たり前のことなのだが、とりあえず出せるように頑張りたい。
博論については前にも書いた気がするが二択まで絞った。どちらにするかによってコミティーの選択が変わってくる。再来年(2021年)の4月までにプロポーザルを書いてディフェンスする必要があり、自分の中の目標としては来年(2020年)の夏までにコミティーを確定させ、12月までにディフェンスを終わらせたい。
3. スタートレック
今年に入ってからだが、NetflixでStart Trek Discovery(2017-)を観てから、Star Trek: Enterprise(2001-2005)を全シーズン観て、今はStar Trek: The Next Generation(1987-94)をちょびちょび観ている。Star Trek: The Original Series(1966-69)もシーズン1の途中まで観たのだが、古いこともあって陳腐に感じる設定が多く、途中でやめてしまった(いつか再挑戦するかもしれない)。Star TrekはSFとして面白いだけではなく、ドラマ中のジェンダー・人種の表象や、植民地主義的発想に基づく設定などがシーズンごとに変化していくのはドラマが放映された時代ごとのアメリカ社会を反映しており、アメリカという「帝国」の勉強にもなる。
Big Bang Theoryシリーズの影響もあって元々興味はあった(シェルダンは時々クリンゴン語で話したり、ヴァルカン星人の"Live long and prosper!"という挨拶をしたりする)のだが、自分がここまでハマるのは意外だった。健康なのか不健康なのかわからないが、一日のうち30分くらい現実逃避できるSFやファンタジー世界があることで随分とメンタルが保たれることにも気づいた。
もし興味ある方がいれば最新のDiscoveryからみるのがおすすめ。時代設定ではEnterprise(22世紀)→Discovery(23世紀)→Original Series(23世紀)→New Generation(24世紀)、Deep Space Nine (24世紀)、Voyager(24世紀)となっているようだが、Discoveryからみるのがおすすめ。
4. 本
冬休み中に読もうといくつか研究とは全く関係ない本を買った。一つ目は『岩倉使節団『米欧回覧実記』』(田中彰著)、二つ目は『トマス・アクィナス――理性と神秘』(山本芳久著)。できるだけ積ん読にならないように日本にいる間に読み切りたい。
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